排出量取引とは?

地球は年間31億トンの二酸化炭素を吸収できますが、人間は72億トンを排出しています。その排出量を売買する仕組みが排出量取引です。

  

北京オリンピックで空気清浄

世紀の祭典である北京オリンピック

この記事は2008年の1月に書きましたが、現時点で中国に住んでいる私がとても楽しみにしていることがあります。それは2008年8月に北京で開催される夏季オリンピックです。

中国は北京オリンピックムード一色です。テレビでは北京オリンピックのCMが流れ、街にはオリンピックのマスコットのキーホルダーなどが溢れています。

私も中国で開催されるオリンピックを心待ちにしている人の1人ですが、北京オリンピックを楽しみにしている理由は、大半の人とは少し違います。

環境のために現地に移住中の私が期待しているのも、やはり、北京オリンピックによる空気の清浄化です。

オリンピックの開催地である北京を視察したオリンピック委員会の委員の人たちが来るたびに、選手への食の問題と共に挙げる問題の1つが大気汚染の問題です。

北京の空気は他の都市よりも非常に悪いので、オリンピック出場の選手たちの健康に害が出るというのが懸念されています。オリンピックの直前合宿を中国国内でするのではなく、日本でする国やチームが多いというのにも納得がいきます。

意識は変わらない中国人

現在、中国は北京オリンピック開催のために必死で空気をきれいにする努力をしています。その影響は北京から少し離れた省の都市の小さな工場にも出てきています。ある小さな工場は国から急に工場の停止を求められました。

その工場は小さいとはいえ、モクモクと二酸化炭素とその他のあらゆる環境汚染の原因物質を含む煙を排出しているのです。そのような工場は中国国内に万とあります。急に工場の停止を求められ、そこで働いている人々は何の前触れもなく無職となります。

しかし、その工場の人も国が言うことなら仕方ないという姿勢で、抗議をすることはありません。国が再開の許可を出すまで停止を余儀なくされるのです。

さすがは共産主義の国だと思った瞬間でした。このままずっと工場による有害物質や二酸化炭素の排出がなくなるのならいいのですが、そこは中国です。北京オリンピックが終わると同時にそれらの工場からの有害物質の排出は始まると予想されます。

工場の人たちもそれを暗黙で了解しているから「抗議しない」わけです。一時的にでも北京オリンピックの間、空気がきれいになるのは嬉しいのですが、できれば長期的に対策をして、二酸化炭素を減らし、地球温暖化防止に貢献してほしいです。


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