小さい頃に積もった雪を食べたという経験した人は多いかもしれません。中国の人も同じような経験をしています。
きれいな真っ白なフワフワした雪を思わずほおばってしまうような、この子どもの心は世界共通のようです。
しかし、それは何年も前の話です。今の中国でも降って来る雪を食べようとする人はいないでしょう。中国の雪は空気中の塵やほこりと共に降ってきます。
その雪を食べるということはかき氷にシロップをかける代わりに、ほこりをふりかけのようにかけて食べているのと同じことになるのです。そんな恐ろしいことできません。
大気汚染がひどい地域では、積もった雪の断面図を見るとグラデーションのようになっています。
最初に降った雪は黒く、上に行くほど徐々に灰色へと変わり、表面は真白というように変化します。
空から降ってくる雪は汚れていても白いままですが、積もった雪が大気が汚れを吸収していくために、古い雪ほど黒くなります。
路上にある雪の黒さは尋常ではなく、これほど汚れていたのかと思うとゾッとしまうくらいです。
雪が大気の汚れを吸い取ってくれた分、空気がきれいになったかと思う方もいるかもしれませんが、中国の北の地方の事情は深刻です。
中国の北の地方にはヌワンチーという暖房設備があり、これは石炭を燃やして水を温め部屋の中にはっているパイプの中を循環します。
石炭を燃やすため、大量の二酸化炭素と灰を含む煙を排出します。雪が降る寒い日には石炭をせっせと燃やし、温度を上げます。
雪が降れば降るほど、そのヌワンチーから出る煙によって、またも空気は汚染されてしまうのです。
何とも言えない悪循環が成立しています。グラデーション雪が消える日はまだ先のようです。「積もった雪にかき氷シロップをかけて食べられる日が来たらいいな」と切実に思ってしまいます。
洗濯で黒い水を出すタオル
汚染された都市ワースト1