排出量取引とは?

地球は年間31億トンの二酸化炭素を吸収できますが、人間は72億トンを排出しています。その排出量を売買する仕組みが排出量取引です。

  

汚染源であるヌワンチー

中国でも汚染は北地域

世界の中でも中国は環境汚染がひどい国として知られています。その環境汚染にはいろいろな種類がありますが、中国では大気汚染が多くを占めています。大気汚染の原因はいろいろと考えられます。

しかし、中国の中でも特に大気汚染が激しい所に目を向けてみると、共通して見えてくるものがあります。それは北にそのような都市が多いように思うことです。

中国の南は山あり海ありと観光地が多くありますが、北はあまりそのようなきれいなイメージはありません。では、なぜ中国の北では大気汚染が激しいのでしょうか。

中国でも汚染は北地域その原因は石炭にあります。工場からモクモクと石炭の煙が出ています。現在の日本で工場から石炭の煙がモクモク出ているなんてことはありません。

中国はまるで一昔前の日本のようです。この石炭の煙による環境汚染の原因には、北の都市で用いられる暖房設備が関係しています。

空気を吸うと体調が悪くなる

北では冬に「ヌワンチー(暖气)」という暖房設備を使います。これは各家に取り付けられており、11月頃から始まります。この暖房設備は北ならではのものです。冬になると、石炭の火で温められたお湯が家中に這わせてあるパイプの中を流れ、家の中を常に暖かくしてくれます。

このヌワンチーは大抵の家にはすべて取り付けられていますから、その石炭を燃やすことによって排出される煙は相当量になります。
ヌワンチーが開始される前に見えていた遠くのビルが、ヌワンチーが開始されたのと同時に煙で見えなくなったというのはよくある話です。

冬はマスクが必需品です。マスクをしていても息ができない場所さえあります。中国の北では世界の地球温暖化防止の波に逆らい、大量の二酸化炭素を放出し続けています。

しかし、-10度を下回ることもあるという寒さが、厳しい北の冬にヌワンチーが欠かせないのは事実です。特に中国の北の省、山西省は石炭の産地であるためあらゆるところに石炭を使用しています。これをすべて変えることは難しいのではと思ってしまいます。

このような問題が各地にあるために、すぐに二酸化炭素の排出量を抑えることはなかなか難しいかもしれません。


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